曲名探偵団

斎藤瑠希 （歌）

「ミラベルと魔法だらけの家」は魔法にあふれる世界に住み、それぞれが特別な力を持つマドリガル家の中で唯一“魔法のギフト”をもらえなかった少女ミラベルを主人公としたオリジナルミュージカル作品。このたび解禁された「奇跡を夢みて」は、明るく前向きなミラベルが「私だって魔法が欲しいの」と心の奥底にある気持ちを歌い上げる1曲だ。日本版では、ミラベル役の斎藤瑠希が歌声を披露している。

本作では「モアナと伝説の海」「イン・ザ・ハイツ」のリン＝マニュエル・ミランダがすべての楽曲を手がけた。ミランダは「奇跡を夢みて」について「『リトル・マーメイド』の『パート・オブ・ユア・ワールド』や、『アナと雪の女王2』の『イントゥ・ジ・アンノウン』のように、主人公自身が本当に求めることについて歌った楽曲なんだ」と説明。さらに「この歌は（全8曲の中で）最後に書いた歌だよ。ミラベルは自分だけにギフトがないことをまったく気にしていない。マドリガル家の一員であることを誇りに思っているから。でも、この歌を通して、いかにそのことに苦しんでいるかをすべて吐き出す。家族の中で1人違う存在でいることがいかに苦痛であるか、ほかのみんなと同じように見られることをいかに彼女が切望しているかを。そのことを伝える言葉を見つけるのに時間が掛かったんだ」と明かした。

ディズニー・アニメーション・スタジオによる長編アニメーションで、南米コロンビアを舞台に、魔法にあふれた家に暮らす少女ミラベルの活躍を描いたミュージカルファンタジー。コロンビアの奥地にたたずむ、魔法に包まれた不思議な家。そこに暮らすマドリガル家の子どもたちは、ひとりひとりが異なるユニークな「魔法の才能（ギフト）」を家から与えられていた。しかし、そのうちの1人、ミラベルにだけは、何の力も与えられていなかった。力を持たずとも家族の一員として幸せな生活を過ごしていたミラベル。ある時、彼らの住む魔法の家が危険にさらされていることを知った彼女は、家族を救うために立ち上がることを決意する。監督は「ズートピア」のバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュ。ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」でトニー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞しているリン＝マニュエル・ミランダが音楽を担当。

2022年・第79回 ゴールデングローブ賞 アニメーション賞 ノミネート

2021年11月26日（金）公開。