曲名探偵団

Mr.Children （歌）

2020年7月18日に猿渡慶太役の三浦春馬が死去したことにより、TBSテレビでは本作の今後についての協議を7月20日から実施した。当初はスタッフの負担や作品の特性上の問題点を指摘する意見もあり、最悪の場合は放送自体が見送られる、すなわちお蔵入りになる可能性まで報じられていた。しかし協議を重ねた結果「三浦の最後の作品をお蔵入りさせるべきではない」との意見が出たことから、お蔵入りにすることも三浦の代役を立てることも行わずに、台本を練り直して全8話予定だった物語を4話完結にすることで決着した。三浦が収録に参加した4話目の途中までのシーンを取り入れ、ドラマとして成立するものになるという。7月31日にはTBSテレビから放送開始が9月15日に決定したことも発表され、プロデューサーの東仲恵吾も「皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます」とコメントしている。

本作の主人公は、ある過去が原因で「清貧」をモットーに生きるようになったアラサー女子・九鬼玲子。会社の経理部で働く彼女は金の価値ではなく、自分が愛する“モノ”の本質を大切にして暮らしている。そんなある日、玲子が勤める中堅おもちゃメーカーの御曹司・猿渡慶太が、浪費のしすぎにより営業部から経理部に異動。玲子が不本意にも慶太の指導係に任命されたことをきっかけに、「清貧女子」と「浪費男子」のひと夏の物語が始まる。

松岡が玲子役、三浦春馬が慶太役で出演。玲子の初恋の相手であり公認会計士の資格を持つ「顔面を金に換える男」早乙女健を三浦翔平、慶太の後輩である「ドケチ節約男子」板垣純を北村匠海（DISH//）が演じる。オリジナルの脚本を手がけるのは「凪のお暇」の大島里美。「インハンド」の平野俊一、「99.9−刑事専門弁護士−」の木村ひさし、「カルテット」の土井裕泰が演出を担当する。

松岡は「視聴者の方にはご自身と照らし合わせながら、玲子が人としての喜びを得ていく様子を見守っていただきつつ、おカネの使い方に関しても役立つプチ情報が入ってますので、おカネの部分と恋の部分とそして2人の成長物語を楽しんでいただけたらうれしいです」とコメント。三浦春馬は「玲子が、それぞれの登場人物が抱えるほころびを気持ちいいくらいに繕っていくプロセスがとっても愛らしく、心地いい解決策を毎話ごとに生み出していくので、僕自身も台本を読み進めるのがとても楽しみでした」と述べている。

■あらすじ
　中堅おもちゃメーカーの経理部で働く主⼈公・九⻤玲⼦は、過去のある出来事が原因で、「清貧」という価値観で生きるアラサー⼥⼦。
　そんな折、めったにものを買わない玲子が買い物をする、「お迎えの日」がやってきた。古道具屋で⼀⽬惚れした1680円の豆⽫を1年間、何日も店に通い、じっくり考えて、やっと買う決意をしたのだ。部屋を綺麗にし、豆皿を置くスペースを作り、お⾦をちょうどの⾦額に準備して古道具屋に向かう。愛しい恋⼈とようやく結ばれるかのごとく店に⼊ろうとした玲子だが、⼥性を連れた派⼿な装いの若い男が、バーベキュー用にとその豆皿を雑に購入していく姿を目の当たりにする･･･。その男は、なんと玲⼦が勤める会社の御曹司・猿渡慶太だった。
　数日後、玲子の働く経理部に、自分から豆皿を奪った慶太がやってきた。慶太のひどい浪費ぶりに社長である父が激怒し、お金の勉強のため経理部に異動になったという。
　玲子は不本意にも慶太の指導係に任命され、慶太に対する玲子のおカネ修行が始まる！

Mr.Childrenによる主題歌のタイトルは「turn over?」。プロデューサーの東仲恵吾は「最初に曲を聞いた時、その尊さに心が震えました。爽やかで前向きな曲なのに、涙が出てくる。人と人との出会いの愛おしさ、人を想う気持ちを桜井さんが切なくも力強く歌い上げている、まさに“究極の愛の歌”でした」と楽曲について語った。

2020年9月15日（火）スタート 毎週火曜 22:00〜22:57 4話完結

当初 2020年9月スタート　毎週火曜よる10時〜