曲名探偵団

尾上松也 （歌）

「アナと雪の女王」や「ズートピア」など、ヒット作を連発するディズニー・アニメーション・スタジオが、新たなヒロイン、モアナを主人公に描く長編アニメーション。監督は、「リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ＆ジョン・マスカー。南の島で生まれ育ち、海を愛する美しい少女モアナ。ある時、世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が何者かに盗まれ、世界が闇に包まれてしまう。島では1000年にわたり、島の海の外へ出ることは禁じられていたが、モアナは愛する人々や世界を救うため、父親の反対を押し切り、テ・フィティの心を取り戻すための冒険に出る。やがてモアナは、伝説の英雄として知られる風と海の守り神マウイと出会うが、マウイこそがテ・フィティの心を盗んだ張本人だった。

第74回ゴールデングローブ賞ノミネート　アニメーション作品賞、歌曲賞（主題歌賞）“HOW FAR I’LL GO ”

第89回アカデミー賞ノミネート　主題歌賞“How Far I'll Go”、長編アニメーション賞

マウイは神に与えられた巨大な釣り針でどんな生き物にも姿を変える変身の達人であり、モアナが旅の途中で出会う相棒。モアナの冒険のカギを握る重要なキャラクターです。

大きな体で一見怖そうだけど、実は陽気で歌って踊れる5000才。『アラジン』のジーニーのようにおしゃべりなお調子者で、自信とユーモアに溢れた愛すべきキャラクター。そんなマウイはなぜ“伝説の英雄”なのか？それは世界を作ったのは“マウイ様のおかげ”だから。
今回解禁された歌唱シーンではマウイの数々の武勇伝を披露しており、島を海から引き上げたのも、空があるのも、火があるのも、昼間があるのも、全部マウイが作ったからだと言います。だから私たちはマウイに“ありがとう”と感謝すべきであり、それに対してマウイは＜俺のおかげさ。どういたしましてユアウェルカム＞と自信たっぷりに歌い上げているのです。また、彼の体に現れるタトゥーのひとつで、人格を持った“ミニ・マウイ”は、彼の分身で、マウイが道理に反したことをしようとすると止めに入るなど、マウイの良心の役割を果たしています。
解禁映像ではこのミニ・マウイの動きにも注目。「俺のおかげさ」は何度も聴きたくなる楽しいリズムで、つい口ずさみたくなる楽曲の一つとなっています。

マウイは、モアナの相棒として一緒に大冒険に出ることになります。『アラジン』のジーニーは1万年の間魔法のランプの中に閉じ込められていましたが、マウイも1000年間ある島に閉じ込められていました。マウイはモアナと出会うことで、ようやく船で島から出ることができるのです。実は彼にも冒険に出なければならない理由と秘められた過去が―。

声優初挑戦となった尾上松也さんは「マウイはノリが軽くて明るく奔放なキャラクターに見えるのですが、実は傷つきやすく繊細。繊細な自分を守るため明るく元気に振る舞って虚勢を張っているだけで、そんな姿に誰もが共感し、身近に感じられるのではないかと思います。」とマウイの意外な一面を明かしています。自信に溢れた楽曲「俺のおかげさ」や、大きな体つきからは想像できない繊細さを持つマウイに注目してください。

2017年3月10日(金)公開。

＜原曲＞
「You're Welcome」
ドウェイン・ジョンソン