曲名探偵団

薬師丸ひろ子 （歌）

作詞：吉丸一昌
作曲：中田章

「早春賦」（そうしゅんふ）は、1913年（大正2年）に発表された日本の唱歌。2006年から2007年にかけて文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」に選ばれている。

とある病院の一室。自動車事故を起こして肩を落としている父親と、すぐそばで絵を書く悲しそうな女の子。そこへ当社の社員が訪れ、少しでも不安を和らげようと会話をします。社員は女の子が描く絵が泣いているクルマだということに気が付き、机の上の花びらをそっと絵の上に置きます。社員のさりげない心温まる行動により、女の子も思わず笑顔がこぼれました。

社員と心を交わす女の子役は、次世代の子役として注目株の吉澤 梨里花ちゃん（６才）。お父さんの気持ちを感じ取りしょんぼりしたり、ゆっくりと自然な笑顔をこぼしたり。繊細な心の動きまでを表現した演技は素晴らしく、また、長時間の撮影となった現場でも辛抱強く演技する姿は、この年齢にしてプロの女優でした。
撮影は、全国的なニュースになるほどの記録的寒波が訪れた時期でした。
表情が硬くならないようにと、子役の吉澤梨里花ちゃんと監督が、撮影の合間に追いかけっこをして、身体を暖めている姿がとても印象的でした。

ＣＭでは、女優・歌手として活躍する薬師丸ひろ子さんに日本唱歌「早春賦 ※」を歌っていただきました。妥協を許さず高いプロ意識を持つ薬師丸さんの収録は、数十テイクにも及びました。優しい中にも凛とした強さを感じる歌声にスタッフ一同も思わず感動。薬師丸さんの歌う「早春賦」がＣＭの温かみをさらに引き立てています。
※「早春賦」のメロディーにオリジナルの歌詞をつけています。

柔らかな光に包まれながらゆっくりと展開する、まるで映画のワンシーンのような映像。病院の撮影時にはクレーンを使い屋外から光を当てるなど、光の演出にも徹底的にこだわりました。

＜原曲＞
「早春賦」
中田章